暗黒星雲(馬頭星雲)暗黒星雲とは、宇宙に広がる低温の塵やガスが濃く集まっている天体のことを言います。 自らは光を発しないで、背後の星雲や星の光をさえぎっていることによって、地球から見るとその部分 だけが黒く浮かび上がって見えるのです。 暗黒星雲は、その名こそ「暗黒」と呼ばれていますが、実のところは星を生み出すスペースであって、 その中では新しい恒星たちが続々と誕生しているんです。 そして、新しく生まれた恒星のガスやチリが、近くの恒星の光で照らし出されると、それが散光星雲となります。 最も有名な暗黒星雲は、オリオン座の馬頭星雲になります。 馬の頭のような形をした暗黒星雲が、バックの散光星雲を隠していることでそのように呼ばれています。 下の画像が、宇宙に君臨する馬頭星雲です。 (キットピーク国立天文台) その名のとおり、しっかりと馬の頭に見えていますね。 馬頭星雲の背景の赤色光は水素ガスによるもので、星雲の中にある複数の光源は、新しい恒星たちです。 その光が宇宙空間を走り抜けて地球に届くまでには、約1500年もかかるんですよ。 |
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