宇宙の広さ・大きさ宇宙の広さ(大きさ)は約150億光年と見られています。 光が1年間に進む距離を「1光年」と言いますが、その距離は約9兆4600億キロメートルになります。 つまり、宇宙の広さ・大きさは 「150億光年×9兆4600億キロメートル」 となりますので、その答えは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??? スミマセン。今度ゆっくり計算しておきます。 私たちの地球を照らし続ける太陽は、地球を含む9つの惑星を従えて太陽系を形成しています。 その太陽も、約2000億の恒星(自ら光を発する星)を持つ「天の川銀河系」の中の、極めて平凡な恒星の 一つにすぎません。 その「天の川銀河系」も、大小20〜30個ほどの銀河が集まった「局所銀河群」のうちの1個であって、 その「局所銀河群」は、さらに「乙女座銀河団」に属していて、その「乙女座銀河団」は、そのまたさらに 「乙女座 超銀河団」に属しています。 それぞれの広さ(大きさ)は、「天の川銀河系」=約10〜12万光年、「局所銀河群」=約500万光年、 「乙女座銀河団」=約1000万年光年、「乙女座 超銀河団」=1億光年以上、という広さ(大きさ)になります。 この宇宙にはとてつもない数の銀河が存在しています。ですが、宇宙には銀河が均等に分布されていると いうわけではありません。1981年には、銀河がまったく存在しないという領域も見つかりました。 その領域の大きさは、約1億光年以上にわたる巨大な空間で、ボイド(空洞)と呼ばれまています。 その後の宇宙観測によって、このボイドが「泡」のようにいくつも連なって、この泡の表面に銀河団が分布 していることも明らかになりました。 そして、泡に張りついたような銀河団の集まりのことを「超銀河団」と呼んでいるのです。 さらに1989年には、ボイドに添って分布する銀河が壁のように連なっている構造も発見されました。 泡の連なりが約5億光年、幅が約1億8000万光年という広大なもので、「グレートウォール」(「万里の長城」 の英語名)と名づけられました。 宇宙はこのような構造から形成されていますが、すべての構造が解明されているわけではありません。 いまだに謎のほうが圧倒的に多いのです。 宇宙の広さを語るのに欠かせないことがもう一つあります。 それは、宇宙は現在も「光の速さ」で膨張を続けているということです。宇宙はこのまま永遠に膨張を続けて 行くのか、それともある時を境に収縮に向かうのか。宇宙の未来も、いまだ謎に包まれたままです。 宇宙が膨張し続ける中で、星たちの様々な動きが発見されています。 地球が太陽を中心に周っていることと、太陽系が「天の川銀河系」の中を約2億年かけて周っていることは 宇宙の膨張とは関係ありません。 ですが、「天の川銀河系」を含む「乙女座 超銀河団」が、約1億光年先にある「うみへび座 超銀河団」に 向かって移動していることは、宇宙の膨張と関連性があるかも知れません。 また、移動しているのは、「乙女座 超銀河団」だけではありません。 「うみへび座 超銀河団」までもが、大引力源(グレート・アトラクター)に向かって、毎秒約500キロメートル というスピードで移動しているのです。 しかも、大引力源(グレート・アトラクター)に引っ張られている銀河たちは、約30億光年もの広さにわたって いることも解明されています。 約150億年光年という広さ(大きさ)を持つ宇宙空間は、このような構造や運動から形成されていますが、 今なお謎だらけの、神秘と不思議の空間であることに違いはありません。 これはおまけですが、宇宙の膨張に伴って、宇宙のいちば〜ん端っこにある星たちは、今この時も、光の 速さで宇宙の中心から離れて行っていることになるんです。 |
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